数 : 多くの言語にみられる 《カテゴリー・学校・文法》

文法範疇の一つ。

一つ、二つ、またはそれ以上の事物を表すための単語の形のうえの表現で、単数singular、双数dual、複数plural、言語によっては参数trialも、肆数quatrialもある。

屈折語においては、たとえばロシア語のslovarj:slovariのように、語形変化として現れるが、これは性、格の区分と重なっているので、先にあげた主格ばかりでなく、slovarja:slovarej、slovarju:slovarjam、slovarj:slovariなどのように、ほかのすべての格にわたるものである。

日本語では、人物名詞には、「学生」―「学生たち」、「子」―「子ら」のように、一種の接尾辞をつけて複数にあたるものを表すが、これは厳密な意味では数といいがたい。

なぜなら、「学生たち」はかならずしも「学生」の複数でなく、学生とその仲間の工員さんたちを含めて「学生たち」ということもあるからである。

「おじさんたち」という場合には、むしろ複数の「おじさん」を表すことはまれで、おじさんとその家族を意味するのが普通である。

この種の接尾辞のつく範囲は方言によって異なることもある。

中国語の北京方言では、複数接尾辞-menは日本語のように人物名詞にしかつかないが、西北方言では、机や石ころのような無生物を表す名詞にもすべてつく。

数のカテゴリーは、名詞ばかりでなく、それに対応する動詞にも及び、たとえばロシア語ではitaju:itaem、itaej:itaeteのように、動詞の語尾変化のうえにも現れる。
update:2010年02月24日